秀丸エディタ を快適に使うための設定などのまとめです。基本的すぎると思われる内容は省略します。
主な内容
- 知っていると便利な機能
- 一般的な設定
- キー割り当て ← とくにおすすめ!
- マクロ
- ファイルタイプ別の設定
- メニュー編集
- 拡張子 .hmdesk をデスクトップ復元に紐付ける
- 拡張子 .hmbook をプロジェクト/ブックマークオープンに紐付ける
- 印刷機能の強化 ~秀丸パブリッシャー~
- この記事の変更履歴
知っていると便利な機能
ショートカットキー
秀丸エディタのメニュー → [その他] → [キー割り当て] → [一覧表作成] を選択し、一覧表に目を通しておくと良いです。
デフォルトのキー割り当て一覧 (秀丸エディタ Version 8.21)
デフォルトのキー割り当てからの抜粋 Ctrl + Enter 行削除
[削除系] → [行削除]Ctrl + Tab 次のタブへ移動する Ctrl + L 最後に編集した行へカーソルを移動
[カーソル移動系] → [最後に編集した所]Shift + Enter 空行挿入
[挿入系] → [空行挿入]一般的なショートカットキーは以下を参照
ショートカットキーのまとめBOX選択(矩形選択)/入力
Alt キーを押しながらテキストを選択すると、矩形選択ができます。さらにその状態で文字を入力すると選択したすべての行に入力されます。
tags ファイル
これはクラスやメソッドの定義位置などにジャンプできる、とても便利な機能です。
秀丸エディタのメニュー → [その他] → [tagsファイルの作成] で tags ファイルを作成しておくと、メニュー → [その他] → [ダイレクトタグジャンプ] が利用できるようになります。次の様に、[対象ファイル] の所にはプロジェクトのルートフォルダとファイルの拡張子を指定し、[サブフォルダも検索] にチェックをして作成します。
また、秀丸エディタのメニュー → [その他] → [動作環境] → [その他のコマンド] → [tagsファイル] で [上の階層もチェックする] にチェックをしておきましょう。
tags ファイルの作成には次のスクリプトが役立ちます。
秀丸エディタ用の tags ファイルを作成する Ruby スクリプト単語補完
秀丸エディタのメニュー → [その他] → [ファイルタイプ別の設定] → [その他] → [単語補完] で
上記の様に設定すると、次のように候補が表示されるようになります。
ファイルタイプ毎に辞書ファイルを設定することもできます。
単語補完用の辞書ライブラリはこちら → http://hide.maruo.co.jp/lib/compdic/
ファイルマネージャ枠
ファイルマネージャ枠にはエクスプローラーのようにファイルとフォルダの一覧が表示されます。
秀丸エディタのメニュー → [表示] → [ファイルマネージャ枠]
また、プロジェクト内の参照頻度が高いファイルを秀丸の[プロジェクト]に追加し [名前を付けてプロジェクトを保存] しておくと、ファイルマネージャ枠から簡単にアクセスできるようになります。
デスクトップ保存/復元
この機能を使うと、秀丸で開いているファイル名の一覧とそれぞれのウィンドウの位置などを保存しておき、後でそれらをまとめて元の位置に開くことができます。関連するファイルをこの機能でまとめて保存しておくと、それらの編集を開始する時にまとめて開くことができて便利です。
秀丸エディタのメニュー → [その他] → [動作環境] → [ウィンドウ] → [配置] → [デスクトップ保存/復元] のチェックボックスに両方チェックをしておくと、メニュー → [ファイル] → [全終了] で秀丸を終了したときに自動でデスクトップ保存が実行され、次回起動時に復元されるようになります。
この機能を利用する場合、キー割り当てを変更し、Alt + F4 に [ファイル系] → [全終了] を割り当てておくと良いです。
行の折り畳み
上の画像からもわかりますが、行番号のすぐ左にマイナスのアイコンが幾つか表示されています。このマイナスのところをクリックすることで、特定の範囲の行を折り畳み、一時的に非表示にしておくことができます。
さらに、テキストを選択した状態で [Alt] + [←] キー を押すことで、選択している行を折りたたむことができます。
※[その他] → [ファイルタイプ別の設定] → [アウトライン] → [折りたたみ] → [折りたたみ可能な条件の設定] のダイアログで、[範囲選択] を有効にしておく必要があります。
一般的な設定
動作環境
秀丸エディタのメニュー → [その他] → [動作環境] のおすすめの設定です。
まず、[上級者向け設定] にチェックをしてください。[ウィンドウ]
- [タブモード] にチェック
- [横スクロールバー] にチェック
[ウィンドウ] → [配置]
- [最後のウィンドウ配置を覚える] にチェック
- [デスクトップ保存/復元] の両方にチェック
- [アクティブ切り替え/順] → [Ctrl+Tabの切り替え] → [アクティブ順] にチェック
[ファイル] → [エンコード1]
- [標準のエンコードの種類] ボタンを押し、UTF-8 を選択
[ファイル] → [エンコード2]
- [改行コードが混在するとき警告メッセージを表示] にチェック
[ファイル] → [排他制御]
- [秀丸エディタで同じファイルを開く場合] → [ファイルを読み込みなおしする] を選択
- [他のソフトでファイルが書き換えられていないか確認] →
[ファイルのタイムスタンプを時々チェックする] と
[自動で再読み込みする] にチェック
[編集]
- [コピー&貼り付け] → [選択なしでのコピーは行コピーにする] にチェック
[表示/操作]
- [カーソル移動] → [スクロールしてもカーソル位置は固定] にチェック
[その他のコマンド] → [tagsファイル]
- [上の階層もチェックする] にチェック
キー割り当て
秀丸エディタのメニュー → [その他] → [キー割り当て] で設定できます。
例えば次の様に設定しておくと便利です。※ [キー割り当て] では、マウスの戻るボタン(拡張1クリック)や進むボタン(拡張2クリック)、ダブルクリックなどにもコマンドを割り当てることが出来ます。
Ctrl + B
Ctrl + Up
Ctrl + Down[カーソル移動系] → [現在行をマーク/マーク解除]
[カーソル移動系] → [マーク行の上検索]
[カーソル移動系] → [マーク行の下検索]Alt + Up
Alt + Down選択行を前後(上下)に移動する秀丸マクロ Ctrl + Alt + Up
Ctrl + Alt + Down*1[カーソル移動系] → [前の見出し]
[カーソル移動系] → [次の見出し]
※アウトライン解析の設定を行う必要があります。Ctrl + Alt + Left
Ctrl + Alt + Right*1単語左(サルネン風)
[カーソル移動系] → [単語右(サルネン風)]Ctrl + Space [その他編集] → [単語補完] Ctrl + W カーソル位置の単語を選択する秀丸マクロ Ctrl + E
Ctrl + F
Ctrl + Rカーソル位置の単語をハイライト表示する秀丸マクロ
find.mac
replace.macCtrl + Shift + Enter 空行挿入(後) Ctrl + Shift + C コメントアウトとその解除を行う秀丸マクロ Ctrl + Shift + Z
Alt + Z最後に閉じたファイルを開く
最近閉じたファイルの一覧から選択して開くF1
Alt + F1リファレンスサイトやヘルプファイルなどを開く秀丸マクロ Shift + F1 [その他] → [エクスプローラー]
※現在開いているファイルのディレクトリをエクスプローラーで開くF2
Shift + F2
Ctrl + F2
Alt + F2ジャンプマクロ (タグジャンプ & ダイレクトタグジャンプ)
[その他] → [バックタグジャンプ]
tags ファイルを作成する秀丸マクロ
カーソル行へタグジャンプする tag を作成F4
Shift + F4バージョン管理システムによる差分を表示する秀丸マクロ Alt + F4 [ファイル系] → [全終了] F5 [ファイル系] → [自動判定で読み込みしなおし] Shift + F5 コマンドプロンプトを開く秀丸マクロ
デスクトップを右クリック → [グラフィック オプション] → [ホット キー] → [無効化]タブモードの詳細
タブバーを右クリックし、コンテキストメニューの [タブモードの詳細] を選択すると設定画面が開きます。
[マウス操作] → [左ダブルクリック]
[このタブを閉じる] を選択
[互換性] → [タスクバー]
[Windows7のタスクバーでタブごとのサムネイルを表示しない] にチェック
[互換性] → [トラブル対策]
タブクリック時に予期せずドラッグアンドドロップ状態になってしまうときは、
[非アクティブなタブをドラッグして分離/結合させない] にチェック
マクロ
マクロライブラリ
秀丸エディタマクロの詳細はこちら
- 秀丸エディタ マクロ言語(入門用)ヘルプ
- 秀丸エディタマクロヘルプ
秀丸エディタのメニュー → [マクロ] → [マクロヘルプ] からも参照できます。
ここも参考になります。
おすすめの汎用的な秀丸マクロ
キー割り当ての所にも、お勧めのマクロとそのキー割り当ての例が記述してありますので参考にしてください。また、ファイルタイプ別の設定の所にも、ファイルタイプごとのお勧めのマクロが書かれています。
カーソル位置の単語をハイライト表示する秀丸マクロ
Ctrl + E などに割り当てておくと非常に便利です。
また、[動作環境] → [検索] で [検索での表示] を [範囲選択] に設定しておくと良いかもしれません。このマクロはカーソル位置の単語を検索し、見つかった箇所をハイライト表示します。そのとき検索条件を変更するため、マクロの先頭で変更前の検索条件を保存しています。次に紹介する、検索条件を復元して「検索」「置換」ダイアログを表示するマクロと組み合わせて使うと快適です。
検索条件を復元して「検索」「置換」ダイアログを表示する秀丸マクロ
上記のハイライトマクロを実行する前の検索条件を復元し、「検索」「置換」ダイアログを表示するマクロです。それぞれ Ctrl + F、Ctrl + R に割り当てて利用すると良いです。
tags ファイルを作成する Ruby スクリプトと秀丸マクロ
tags ファイルを作成する Ruby スクリプトと、それを実行する秀丸マクロのセットです。
prepare_tags_file.rb
prepare_tags_file.mac詳細はこちら
リファレンスサイトやヘルプファイルなどを開く秀丸マクロ
ファイルタイプに応じたリファレンスサイトまたはヘルプファイルを開くマクロです。
マクロの先頭でファイルタイプとリファレンスの対応などを設定できます。
設定次第でいろいろな URL を開くことが出来ます。詳細はこちら
バージョン管理システムによる差分を表示する秀丸マクロ
前回のコミットからの差分を WinMerge などで表示するマクロです。
Git, Mercurial, Subversion に対応しています。詳細はこちら
コメントアウトとその解除を行う秀丸マクロ
コメントアウトとコメントアウトの解除を簡単に行えるようになるマクロです。
詳細はこちら
半角スペースをタブに変換する秀丸マクロ
ファイルを開いた直後の自動起動マクロとしての利用を想定しています。
ファイルタイプ別の設定にて、保存時にタブを空白に変換するように設定されている場合のみ、空白をタブに変換します。
最近または最後に閉じたファイルを開く秀丸マクロ
最後に閉じたファイルや、最近閉じたファイルの一覧から選択したファイルを開くことが出来ます。
詳細はこちら
タグジャンプを試み、失敗したらダイレクトタグジャンプする秀丸マクロ
このマクロを使うとタグジャンプとダイレクトタグジャンプの違いをほとんど気にする必要がなくなります。
詳細はこちら
Grep 結果に対する変更を元のファイルに一括反映(一括置換)する秀丸マクロ
複数のファイルを対象に、変数名をまとめて変更したい場合などに役立ちます。
詳細はこちら
単語左(サルネン風)
行をソートし、重複行を削除する秀丸マクロ
秀丸の単語補完辞書ファイル作成用に作りました。
ファイルタイプ別の設定
秀丸エディタのメニュー → [その他] → [ファイルタイプ別の設定] のおすすめの設定です。
共通
空白類文字の表示
[ファイルタイプ別の設定] → [デザイン] → [表示] で、- [タブ文字を記号で表示]
- [全角空白を記号で表示]
- [半角空白を記号で表示]
一般的な話
アウトライン解析
特定の構造を持ったファイルを編集する場合、[アウトライン解析の枠] を表示しておくと役に立つことがあります。
[ファイルタイプ別の設定] → [アウトライン] → [アウトライン解析の枠] をチェック
解析結果を表示するには [アウトライン] → [解析] で設定を行う必要があります。
自動インデント
PHP や JavaScript など、C言語の様に中括弧を使う言語の場合、[ファイルタイプ別の設定] → [体裁] → [インデント] で自動インデントを有効にした上で、さらに [C言語用のインデント] にもチェックをしておくと良いです。
デザイン
[ファイルタイプ別の設定] → [デザイン] でデザインをいろいろ細かく設定できます。
ファイルタイプ毎にタブの色を変えたり、インデント用のガイドラインを表示しておくと良いかもしれません。
CSV
ファイルタイプ別の設定 で- 設定のリスト に「CSV」を追加し、.csv ファイルに紐付ける
- [体裁] → [タブ] → [CSVモード] にチェック
- [デザイン] で [タブ文字] のチェックを外す(カンマの表示を省略)
TSV
上記 CSV の場合と同様に、.tsv ファイルを TSVモード で開くように設定する。PHP
参考
秀丸をPHPの開発エディタにしてみる _ 日々是好日HTML・CSS
Ruby
TeX
また、以下の記事もご覧ください。
祝鳥による TeX 環境の構築法秀丸マクロ
メニュー編集
秀丸エディタのメニュー → [その他] → [メニュー編集] のおすすめの設定です。
[ウィンドウ] → [デスクトップを開く...] にチェック
[ウィンドウ] → [名前を付けてデスクトップを保存...] にチェック- [マクロ] → [マクロファイル用のフォルダ] にチェック
こうしておくと、マクロ用のフォルダをすぐに開けて便利です。
拡張子 .hmdesk をデスクトップ復元に紐付ける
次の様に設定すると、拡張子が .hmdesk のファイルをダブルクリックしたときに、そのファイルでデスクトップ復元が行われるようになります。
.hmdesk ファイルは、[名前を付けてデスクトップを保存] を実行すると作成されます。
- hmdesk ファイルを右クリックして [プログラムから開く(H)...] を選択し、規定のプログラムを 秀丸エディタに設定する。
レジストリの編集
「スタート」 ボタンをクリックし、「検索の開始」 ボックス に regedit と入力してレジストリエディタを起動し、以下の場所へ移動
[HKEY_CLASSES_ROOT\hmdesk_auto_file\shell\open\command]右側で、(既定)に以下の値をセットする。 (桃色の3文字を追加すれば良い)
"…\Hidemaru\Hidemaru.exe" /e:"%1"
↑フルパス
拡張子 .hmbook をプロジェクト/ブックマークオープンに紐付ける
次の様に設定すると、拡張子が .hmbook のファイルをダブルクリックしたときに、ファイルマネージャ枠のプロジェクトまたはブックマークにそのファイルが読み込まれます。
.hmbook ファイルは、ファイルマネージャ枠でプロジェクトを保存したときなどに作成されます。
- 以下のマクロを秀丸エディタの [マクロファイル用のフォルダ] に置く。 open_hmbook.mac
- .hmbook ファイルを右クリックして [プログラムから開く(H)...] を選択し、規定のプログラムを 秀丸エディタに設定する。
レジストリの編集
「スタート」 ボタンをクリックし、「検索の開始」 ボックス に regedit と入力してレジストリエディタを起動し、以下の場所へ移動
[HKEY_CLASSES_ROOT\hmbook_auto_file\shell\open\command]右側で、(既定)に以下の値をセットする。 (桃色の文字を追加)
"…\Hidemaru\Hidemaru.exe" /xopen_hmbook.mac /a"%1" /h
↑フルパス
印刷機能の強化 ~秀丸パブリッシャー~
秀丸パブリッシャーを使用すると、文字の色やカラーマーカーなどをエディタに表示されているまま印刷できるようになります。他にも印刷プレビューが利用可能になるなど、印刷機能がいろいろ強化されます。
秀丸パブリッシャーの導入方法
ダウンロード
以下からダウンロードできます。
秀まるおのホームページ(サイトー企画)-秀丸パブリッシャーインストール
64bit版の秀丸エディタを使っている場合には、64bit版の秀丸パブリッシャーをインストールします。設定
印刷に秀丸パブリッシャーを使用するように、秀丸エディタの設定を変更します。秀丸エディタのメニュー → [その他] → [動作確認] → [印刷] で、[秀丸パブリッシャーを使用] を選択します。
この記事の変更履歴
2014-03-31
2014-02-16
2014-01-21
2014-01-07
2013-12-21
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ピンバック: 祝鳥による TeX 環境の構築法 | TipsZone
ピンバック: 秀丸をやめて新しいエディタにしようといろいろ調べたけどやっぱり秀丸を使い続けることにしました | note × 004TOKYO
導入方法がわからなかったのでこのページを見て導入することが出来ました。 ありがとうございます。
あ、秀丸パブリッシャーの導入です。
他のどこのサイトを見てもALT+F4で終了ではデスクトップ保存/復元ができないことの記載がありませんでした。 めちゃくちゃ助かりました!