暗号化ファイル&ドライブ作成ソフト TrueCrypt の紹介


私が普段使っている、暗号化ファイルや暗号化ドライブを作成できる TrueCrypt というソフトウェアを紹介します。オープンソースで配布されており、USBメモリやハードディスクドライブを丸ごと暗号化することもできます。

TrueCryptとは?

Windows 7/Vista/XP, Mac OS X, Linux で利用できるオープンソースソフトウェアです。
このソフトを使うとデータを暗号化してHDD等に保存しておくことが出来ます。

■公式サイト
http://www.truecrypt.org/
■ダウンロード
http://www.truecrypt.org/downloads
■言語パック
http://www.truecrypt.org/localizations
↑日本語の言語パックに詳しい日本語ドキュメント(PDF)が含まれています。

暗号化データの保存形式を以下の2種類から選択できます。
 ・暗号化ファイル(PASS付ZIPファイルの様なもの)
 ・暗号化ドライブ(USBメモリなど、ドライブやパーティションを丸ごと暗号化できます)

使い方

  1. TrueCryptで暗号化領域(ファイル or ドライブ)を作成する。
    (この時、パスワードなどを設定します。)

  2. TrueCryptで暗号化領域をマウントする。
    (マウントするには上で設定したパスワードが必要です。)

    そうすると、CドライブやDドライブの様なドライブが新しく作成されます。後は他のドライブと同じ様にエクスプローラーからファイルを操作することが出来ます。データは暗号化され、上記手順1で作成した暗号化領域に保存されます。

  3. TrueCryptで暗号化領域をアンマウントする。

    アンマウントするとドライブが削除され、パスワードを知っている人しか中のデータにアクセスできなくなります。中のデータにアクセスしたい場合にはまたマウントします。

イメージ

↓メニューから「新規ボリュームの作成」を選び、ダイアログに従って操作することで新規暗号化領域を作成できます。
新規ボリュームの作成

ボリュームラベル暗号化領域を指定し、「マウント」ボタンを押すとマウントできます。
マウント

↓同様にボリュームラベルを選択し、「アンマウント」ボタンを押すことでアンマウントできます。
アンマウント

一歩進んだ使い方

データ用のHDDを丸ごとTrueCryptで暗号化している場合など、PCを起動するたびに特定の暗号化領域を毎回同じボリュームラベルにマウントしたいことがあります。毎回同一のボリュームラベルにしておくと、そこへのショートカットを作成したり、アプリケーションがファイルを読み書きする場所として設定しておけるからです。
この様な場合、TrueCryptの「お気に入り」機能が非常に便利です。

■TrueCryptの「お気に入り」機能
暗号化領域とボリュームラベルの組をお気に入りに登録しておくと、起動時などにそれらをまとめてそれぞれ登録してあるボリュームラベルにマウントすることが出来ます。さらに、それら複数の暗号化領域に同じパスワードが設定されていた場合、一度パスワードを入力するだけでまとめてマウントしてくれます。

お気に入り機能を使うには、まず登録したい暗号化領域を登録したいボリュームラベルにマウントします。その状態で以下の様にそのボリュームを右クリックし、「お気に入りに追加...」を選択します。その後、表示されるダイアログでオプションを設定します。

お気に入り

最後に…

私が「お気に入り」機能に気付く前にそれと同じ様な機能を実現しようと作ったスクリプトを公開します。
もはやあまり役に立たないかもしれませんが、コマンドプロンプト上で入力されたパスワードを伏字にする方法など参考にしていただけると幸いです。

ダウンロード

TrueCryptボリュームマウントバッチ

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